2011年の交配状況

 

 一端明け弐歳達を起こして室内飼育を行っていたが、3月11日の大震災のために室内が大洪水となった。

そのためにすべてを外に出して常温飼育に戻す。4月に入って改めて夜間のみ加温飼育をスタートさせる。

舟の関係で、雄雌数匹ずつ入れてどれかが産めばよいと覚悟を決める。

 

 

交配 A

上段が左が雌、その他3匹が雄(上段右の魚だけ大阪よりの導入魚、浜松系)共に明け弐歳

尾形だけを考えてこの魚たちは昨秋より種魚に回していた。

産卵:4月19日

孵化:4月24日

 雄の追尾行動はかなり激しかった。但し雌の方の熟成が足りなかったようで採卵数は非常に少なかった。

 予定通り(?)孵化数は多くても300匹ほど。このまま薄飼いで飼育を続ける。

 

交配B

 

自然産卵のため雄は分からず。取敢えず雌のみアップする。雄は交配A、Cとほぼ同じになるはず。

産卵:4月23日

孵化:4月28日 

 朝4時半より激しい追尾行動を取っていたが取り上げても雌が産まない。夕方帰宅した時には

既に産卵終了。申し訳程度に魚巣に卵が見えたぐらいだったが取敢えず孵化槽へ移して様子を見る。

雄についてはどれのが掛かったのか全く分からない。

 思った以上に受精卵があった。2000匹ほどは孵化してきた。飼育舟の関係で交配Cと一緒にする。

 

交配C

 

上段左が雌、その他が雄。3匹の内2匹は交配Aの時と同じ。共に明け弐歳

産卵:4月24日

孵化:4月29日 

 こちらは朝5時に見れば産卵行動真っ最中。雌の卵の出も良く、雄の精子もよく出た。

つい絞りすぎて採卵数が多くなってしまった。

 多く採りすぎたと思っていたが孵化してみれば3000匹ほど。手頃なところだ。舟の関係で

交配B組と一緒にする。

 

 

 交配D

 

上段左が雌(明け弐歳 交配J組)、残りが雄だが(すべて明け弐歳)上段右の雄のみ昨年大阪より入れた魚。浜松系。

産卵:4月26日

孵化:5月1日 

 朝4時半には産卵行動始まる。準備をしてすぐに人工授精。卵も大変良く出たし精子の出も良かった。

やはり雄は3匹使ってみた。雌が尾が駄目なのだが頭部と胴部が好みでどうしても種に使いたかった魚。

こんな時は得てして頭も尾も駄目な魚が出そうだが。

 大量に孵化。ざっと見1万は超えていそうだ。絞りすぎたが、最初から大きい方の舟で飼育していくので良しとする。

 

 

 

交配E

 

上段が雌(3歳と4歳)、下段が雄(左から自家産5歳、自家産3歳、四国よりの導入魚4歳)

産卵:5月6日

孵化:5月11日 

朝見れば雌だけが魚巣に入り込んで卵がチラホラ。雄は全く知らんふり。仕方ないので孵化箱に魚巣を入れて取敢えず絞る。

上段左の雌と下段左の雄は何とか受精卵がありそうだが、その他の組み合わせはほぼ未受精卵ばかりとなるだろう。結局、

この組み合わせは昨年度交配Dと同じ。ずっと狙っていたので楽しみだ。孵化数少なくてもこの腹は育てていく。

さすがに親魚、大量の卵の量だった。

 ごく少量の孵化と踏んでいたら軽く1万越え。嬉しい誤算となった。交配としては上段左の雌に下段左の雄となるだろう。一番狙っていたペアーとなった。

 

交配F

 

上段が雌(5歳)、下段が雄(共に菅間産2歳)

産卵:5月7日

ほとんど孵化せず流す。

 換水刺激もあってこちらも雌だけで魚巣に潜り込んで卵をボロボロ。急遽菅間産の雄を入れたが翌日まで間に合わず。

仕方ないので夕方になって孵化箱で絞る。雄は全く精子を出さず。全卵未受精卵となるだろう。

雌の方は昨年何度も放卵しては体調を崩していたもの。しかし一度も仔引きには使えなかった。今年こそは、と思っていたが。

 

交配G

上段左が雌(5歳)、その他が雄(上段右と下段左が菅間産2歳、下段右が自家産4歳)

産卵:5月7日

ほとんど孵化せず流す。

 換水刺激もあってこちらも雌だけで魚巣に潜り込んで卵をボロボロ。急遽菅間産の雄を入れたが翌日まで間に合わず。

仕方ないので夕方になって孵化箱で絞る。雄は全く精子を出さず。全卵未受精卵となるだろう。

雌は昨年度交配Gの雌親。G自体がここに来て延びてきていて期待の明け2歳になっているので是非採りたかったが

残念だ。青水飼育をして2週間後に再挑戦したい。

 

交配H

 

上段が雌、中段と下段が雄(すべて昨年度交配J組)

産卵:5月11日

孵化:5月15日

 特に狙って採ったわけではなく、舟の中で激しい追尾をしていたので絞って流そうと思っていたもの。HPの読者から採れないメールが来ていたので

それならば採卵したのを送ってあげようと思って人工授精した。魚巣もなく洗面器にそのまま絞ったがさすがに受精率は高かった。

 同腹兄弟魚なので形質の発現がどう出るか楽しみではある。またこの腹の両親は共に我が家で一番活躍してくれた魚たちだったのでそちらの方でも

期待は高い。特に雌親の形質を継がせてやりたいと考えている。

 

交配I

上段左が雌、その他が雄(すべて明け弐歳)

産卵:5月15日

孵化:5月20日

 ずっと雄だと思って明け2歳種魚の中に放り込んでいたら突然追尾が始まった。今春大活躍の雄達だったのでもう採るまでもないと思ったが

雌の形質が気に入っていたので急遽採ることにした。胴の長さと親骨の張り具合が遺伝してくれると楽しめそうだ。雄に見まごうばかりのスリム

さだったがいざ産むとなると大量の卵となってびっくり。腹の出る雌よりもこういった雌の方が確かに産卵してくれるものだ。

 立ち上がりも非常に良く仲々期待が持てる腹となった。

 

交配J

 

上段が雌。下段が雄。共に昨年度交配G組。同腹兄弟魚掛け。

産卵:5月22日

孵化:5月26日

 飼い込み用の舟で昨日の夜から追尾行動が激しくなった。今朝方見れば既に雌が産卵行動に入っている。今年になってどの魚もぐんと伸びてきて

期待の持てる腹となったので思い切って同腹兄弟魚掛けをしてみた。大量の卵に仲々人工授精も大変だった。雄は2匹を使ったが若干精子の出が弱かったかもしれない。

 などと心配してみれば大量の孵化数。軽く1万越えだ。孵化後どの舟で飼育するかかなり悩む。舟がいよいよ無くなってきた。

 

交配K

上段左が雌。その他の3匹が雄。すべて昨年度交配D組。同腹兄弟魚掛け。

産卵:5月23日

孵化:5月27日

 昨年度交配D組の同腹兄弟魚掛け。昨夜から激しい追尾行動を見せていたが、今朝になってしっかりと人工授精する。時期的にも会用というよりは血筋の確認が主となる。この腹は昨年度の一番なので期待大。浜松の系統が入ったせいで尾形が抜群。止めに問題ある魚も散見されたがそれを補って余りある魚が出来たと自負している。こういう時には得てして仔は不出来ということがある。

 こちらも大量に孵化してきた。28日段階でしっかりと立ち上がろうとしている。生育に関しては仲々楽しみとなった。問題は飼育スペースだ。

 

交配L

上段が雌、下段が雄。共に3歳。

産卵:5月26日

ほとんど孵化せず流す。

 夜の10時に産卵は止めて欲しい。親魚の産卵は本当にコントロールが難しい。夜の産卵のため予想通り

雄の精子の出が極端に悪い。ほとんど無受精卵で流すことになりそうだ。

 

交配M

上段が左雌、その他が雄。雌は5歳。雄は2歳。

産卵:5月28日

孵化:6月1日

 やっと思っていた親魚で産卵あったと思えば雌の卵が極端に少ない。雄は非常に良く出しただけに今年の親魚産卵の苦闘を見事に物語っている。

取り敢えず孵化を待ってみて、その上で流すかどうか判断する。最後の一腹を取りたくてあれこれやっているが仲々思ったようには採れない。

 6月1日朝の段階で孵化完了。孵化数はそれでも千から二千はありそうでホッと一安心。これで今年の採卵も終わりになりそうだ。